2006年05月31日

●職場・活動の場(どこで教えるのか)

日本語学習者(誰に教えるのか)では,様々な学習者について紹介してきました.
ここでは、日本語教師が活動している場所を紹介します。


1.日本語学校
様々なタイプの日本語学校があります。
・就学生対象
・留学生対象
・日本で働いている人対象
・日本で働いている人の家族対象
それぞれのニーズに合わせてコースを設けています。
また、これらのコースを複数運営している学校もあります。
多くの日本語学校は、就学生を対象とする長期コースを設けている学校。

コースに通うのが難しい社会人を対象に、
プライベートやセミプライベートレッスンを提供している学校もあります。
また、企業からオファーを受け、
その企業の研修として日本語教育を行う出張レッスンを行っている学校もあり、
学習者や企業のニーズや条件に合わせて、
様々な形態で日本語教育が行われています。


2.専門学校
専門学校の中には、留学生のために日本語の授業も行っているところがあります。
例えば、コンピューター専門学校で、コンピューターに関することを専門に勉強しつつ、
週何コマかは日本語の授業を受けるといった具合です。


3.大学の留学生別科
大学で行われる講義が理解できる日本語能力の習得を目指して
日本語教育を行っているところです。
ここでの履修は、大学の正規課程として扱われるため、
学生の立場は就学生ではなく「留学生」となります。


4.自治体やボランティア団体主催の日本語教室
自治体やボランティア団体が主催となって、
学習者の日本語支援を行っています。
自治体から助成金や場所の提供などの支援を受けている教室もあれば、
有志の人々が自分達で運営している教室もあります。

 【関連記事・書籍紹介】
 書籍紹介『日本語でボランティア外国語として日本語を教えるって?』
 書籍紹介『地域の日本語教育ボランティアで日本語を教える基礎知識・情報から教え方まで』

 【関連ウェブサイト】
 ・東京日本語ボランティアネットワーク 
 ・大阪にほんごボランティアネットワーク


5.各企業の研修として社内外で
外国人ビジネスマンが働いている企業が、
研修や福利厚生の一環として、
日本語研修を行っているところがあります。

自社で日本語教師を雇用しているところもあれば、
日本語学校に研修を委託しているところもあります。
多忙なビジネスマンのニーズに合うよう、
プライベートレッスン形式の出張レッスンが行われるケースが
(特に外資系の企業で)多くみられます。

このようなプライベート・セミプライベート(或いは小グループ)を
対象にした日本語教育を専門に行っている会社(日本語学校)もあります。


6.小中学校で
外国人児童生徒が通っている小・中学校で、
日本語クラスを設けているところがあります。
その学校の教師や、ボランティア講師が中心となって
指導しているケースが多いようです。
自治体がサポートして、大学などの教育機関と協力し合い、
日本語指導を行っているところもあります。

 【関連ウェブサイト】
 ・「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受入れ状況等に関する調査(平成15年度)」
(文部省のHPより)


7.インターナショナルスクール
在日外国人のための教育機関です.
長期海外に滞在していた日本人児童生徒も通っています.
英語で授業が行われているスクールがほとんどです.

インターナショナルスクールの日本語教師求人を見ていると,
やはりそのスクールで使われている外国語能力や,
教師としての資格・能力が重視されているようです.

【関連ウェブサイト】
・インターナショナルスクールとは?
グローバル大学ドットコムの記事


8.個人契約として社内外・自宅内外で
いわゆるフリーランスの日本語教師です.
口コミや紹介,HPなどを通して生徒と個人契約を結び,
生徒の自宅やオフィス,教師の自宅,
あるいは公共の場でプライベートレッスンを行います.


あなたは,どんな所で日本語支援を行いたいですか?
他にも,こんな形態での学び場がある!という方,是非ご紹介ください.

●日本語学習者(誰に教えるのか)

どのような立場の人たちが日本語教師のサポートを必要としているのでしょうか。

まずは、
【1】国内(=周りの人たちが日本語を話している環境にある)と
【2】国外(日本語環境にない)

に大きく分けて、それぞれどのような人たちが日本語を学んでいるのかを紹介します
(正確なカテゴリ分けは実質できませんが…)。


【国内】

1.就学生
日本の大学や専門学校への進学や、
就職を目指して日本語を学んでいる学生たちのことです。
日本語学校や専修学校で「日本語を学ぶこと」を目的として、
「就学ビザ」というビザで来日しています。

2.留学生
日本の大学で留学を目的として来日した学部生や修士、博士、
交換留学生(研究生や聴講生)などで、
日本語は大学の留学生別科で学んでいます。
彼らは、「留学ビザ」で来日しています。

 <関連ウェブサイト>
 ・留学生受け入れの概況や進路状況など:日本学生支援機構の各種統計等

3.外国人労働者(日本で仕事をしている社会人)
日本で就労している外国人です。
労働を受け入れている日本の視点から外国人労働者と呼ばれています。
産業別では、鉱工業分野で働く労働者の割合が最も多いといわれています。
その他、卸・小売・ホテル業、農林水産業、その他のサービス業などがあり、
今後は現在就労することが認められていない分野においても、
受入れを拡大する方向で議論が進められています。
また、「技術研修生」も、一般の作業員と同じ作業に従事していて、
報酬を受けていれば、労働者とみなされます。

4.外国人労働者の家族-主婦・主夫・その他の家族・外国人児童生徒
外国人労働者の家族です。
共に来日した人たち、後から呼寄せられた人たち…
と来日した事情は様々です。
成人と子供、それぞれに合った日本語支援が必要とされています。

5.日本人の配偶者を持つ家族

日本人の配偶者となった人たちで、
海外で知り合って来日してきた人、
日本で働いていて知り合って定住した人と、
日本で暮らすようになった経緯は人それぞれです。

6.帰国子女
明確な定義はないのですが、家族の仕事の事情で、
長期海外で暮らして、その現地の教育を受けた子供たちのことです。
滞在期間や教育機関、家庭での言語環境によって、日本語能力は様々です。

7.中国帰国者
戦後も中国大陸に残された日本人(中国残留邦人)が、
1972年の日中国交回復後、引き上げ事業によって、
日本に永住帰国をした人々のことです。
残留婦人や残留孤児に加え、その同伴家族も帰国者と呼ばれています。
日本語支援は、来日した経緯や定住する地域の事情、
帰国者自身の年齢によって様々です。

 <関連ウェブサイト>
 1. 中国帰国者支援・交流センター
 2.同声・同気

8.インドシナ難民
ベトナム戦争終結の前後に、
新しい政治体制がベトナム・ラオス・カンボジアで発足しましたが、
この新体制になじめず国外に脱出した人々がおり、
インドシナ難民(ベトナム難民、ラオス難民、カンボジア難民の総称)と呼ばれています。

 <関連ウェブサイト>
 難民事業本部

【国外】

1.初等・中等教育機関の生徒
異文化理解教育の一環として、または、
外国語科目の一つとして日本語を学んでいる小・中・高校生です。
「日本語」が中高や大学の受験科目となっている国もあるので、
受験勉強のために学んでいる子供達もいるようです。

2.高等教育機関の学生
大学や短大などの高等教育機関で、
日本語を専門として、または外国語教科の一つとして日本語を学んでいる学生達です。

3.日本企業で働いている人
海外に進出した日本企業で働くビジネスマン・ビジネスウーマンたちで、
企業研修の一環として社内外で日本語研修を受けています。

4.その他
日本留学を目指す人や、日本人の親を持つ子供、日本企業への就職を目指す人など

以上,日本語学習者と一言で言っても,
背景は様々であることがわかります.

●日本語学習者をサポートする仕事

■日本語教師とは、日本語学習者をサポートする仕事のこと!

私たちが英語や中国語などの外国語を勉強するように、
「日本語」を第二言語や外国語として学んでいる人たちがいます.

「日本語を勉強している人=日本語学習者」が、
国内では約13万人(2002年 文化庁の統計による[参考ページ])、
国外では127カ国235万人(2003年 国際交流基金の統計による[参考ページ])
いると言われています。

日本語教師とは、その日本語学習者達に、
外国語・第二言語として日本語を教える仕事をしている人。
ボランティアや職業として、
国内(ボランティアを含む)約2700人(2002年文化庁の統計による[参考ページ])、
国外約33000人(同上:2003年 国際交流基金の統計による[参考ページ])
が活動しています。

海外で暮らす日本人や、日本で暮らす外国人が増えたことで、
日本語教師や目指している人のみならず、
多くの人にとって「日本語教育」は関心の対象となってきました。

日本語教師,国際交流事業に関わる人,
地域の在日外国人の方をサポートしている人,
外国人児童生徒を担当している学校の先生,
帰国子女をサポートしている人…と,関心のあり方は,
立場や関わり方によってそれぞれです.

 ここでは,主に「日本語教師について調べている」
「日本語教師になろうかと思っている」方を対象に、
以下の項目についてご紹介していきます.

  ・日本語学習者(誰に教えるのか)・・・どんな人が日本語を学んでいるのでしょうか。
  ・職場・活動の場(どこで教えるのか)・・・日本語教師の職場となるのは,どんなトコロ?
  ・日本語教師になるには・・・必要な条件や資格は?
  ・日本語教師について知るための書籍紹介

 など.右のカテゴリからご覧ください。

2006年05月30日

●[ニュース]協力隊インドでの活動再開

青年海外協力隊のインドへの派遣が,
28年ぶりに再会するそうです.
日本語教師の派遣も予定されている様子.

ニュースはこちらから>> 日経新聞より

2006年05月26日

●中国語対応窓口開設@飯田

開設日時は、祝日を除く毎週水、金曜の午後1時から同5時まで。場所は、水曜日が市役所1階市民課外国人登録窓口、金曜日がりんご庁舎2階市民証明コーナー。

飯田市市役所では,現在ポルトガル語対応の窓口を開設していますが,
新たに中国語対応窓口を開設するそうです(6月から).
開設日時など詳しい情報は,
ニュースはこちらから >> (中日新聞より)

●多文化共生地区懇談会@磐田

静岡県の磐田市で
外国人住民と日本人住民のコミュニケーションを図るため,
「多文化共生地区懇談会」が開かれたそうです.
「地域住民の交流の場として周知する狙いもある」ようです.

外国人VS日本人という形で話し合うのではなく,
同じ市に住む対等な立場にある住民として話し合いが進めばよいですね。

ニュースはこちらから>> (静岡新聞より)

2006年05月24日

●初の漢字学習辞典完成@ラトビア

ラトビアで,初めて漢字学習用の辞書が完成したそうです.
ニュースはこちらから>> (朝日新聞より)
 
あまり聞きなれない,こんな遠くの国でも,
日本語学習者がいるのですね.

2006年05月22日

●医療通訳派遣仲介業試行@群馬

日本語能力が十分でない外国人のために,
群馬県では,病院などへ医療通訳派遣の仲介業務を試行するそうです.

外国人の方も,自分の症状を医者へ詳しく伝えられるようになり,
医者も治療方針などの説明ができるようになることが期待されています.

ニュースはこちらから>> 中日新聞より

2006年05月18日

●SANTAプロジェクト支援ライブ

外国籍児童の就学支援基金「SANTAプロジェクト」の支援ライブが
伊那スキーリゾートで行われたそうです.
町の多くの人に問題意識を持ってもらえるキッカケとなりそうです.


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